健康の知識
胃がもたれたら体の右側を下にして横になる
 胃の構造を理解すると、胃にやさしい姿勢を知ることができます。
 胃で消化されたものを十二指腸に送り出すのに最適な姿勢は、体の右側を下にして横向に寝ることです。仰向けに寝るといつまでも消化されたものが胃に溜まったままの状態となるので、胃がもたれたときは5分以上、体の右側を下にして寝ると改善されます。
 しかし、体質的に消化に時間のかかる胃の形をしている人もいます。瀑状胃(ばくじょうい)といい、日本人では10人のうち2〜3人にみられます。瀑状胃は食べた物が胃の上部に滞り、胃の下部で分泌される胃酸が利用されずに過剰となり、胃炎を起こしやす<なるのです。胃の構造によっては、完全に消化を終えるまでに8時間近くかかることもあります。
 胃の検診などで瀑状胃を指摘された人は、食後の姿勢としてまずは体の左側をしたにして横向に寝る。次いでうつぶせになり、最後に体の右側を下にして横向になると、胃の消化と消化物の移動を助けることができるのです。
胃に違和感が…医師に必ず伝える病状
〜痛む部位、痛みの性質を伝える〜
◆場所 ◆痛みの性質
みぞおちに限るのか、左あるいは右に寄っているのか、おへそのまわりか、下腹部中央なのか、右下腹部なのか、左下腹部なのかなど。 痛みは移動するのか、限局しているのか、背中に放散するのか、発作的に起こるのか、持続的な痛みなのか、排便や排尿と関連して起こるのか、食事との関係はどうか(空腹時?食後すぐ?時間をおいてから?)
◆嗜好品 ◆食事の内容
アルコール、タバコ、コーヒー、激辛通かなど。 暴飲暴食をしていたか、古いもの・不潔なもの・不消化なもの・脂っこいもの・激辛のものを食べたか。
◆その他
常用薬や治療薬、最近の海外旅行歴など。
 
〜痛みに伴う症状〜
◆吐き気や嘔吐の有無 ◆便の状態
吐物は必ず洗面器などにとって内容を見ましょう(血液の有無・消化状態・糞便臭があるか?) 色(コールタール様、鮮血、灰白色)、
下痢(回数、粘血便の有無)、
便秘(コロコロしている、急に細くなる)など
◆発熱の有無
微熱でも熱の有無は重要。
※少しの変化でも伝えるように心がけましょう。
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