疲れは体の注意信号!
 「疲れた」と感じた時、休養したつもりでも疲れが次の日に残っていることはありませんか?  
 「疲れ」には、肉体の疲労と精神の疲労があります。休養すればリセットできる「疲労」は良いのですが、「疲れ」が残る場合は、病気が潜んでいる可能性を考えなければなりません。
 一晩眠ることで一日の疲れがとれることが正常にバランスがとれているということですが、肉体的疲労に精神的疲労が加わったりすると、十分な睡眠で回復することが難しくなり、疲労が蓄積してしまいます。
 
あなたは肉体疲労型?精神疲労型?
現代人は「精神疲労型」が多い
 肉体疲労は、たとえばジョギング後や肉体労働の後など、身体を動かした後にくる疲れですが、精神的疲労は、仕事で頭をフル回転したり、悩みや不安が解消できずにいると、ぐったりする精神の疲れです。精神的な疲れは非常に厄介で、うまく解消しなければ、頭痛、めまい、胃痛、下痢、食欲不振など、健康を損ねるのです。重症になるとうつ病などの病気になってしまうことも。  
 
疲れをうまくリセットする方法
・十分な睡眠  
 その日の疲れをとるには、7〜8時間ぐつすり眠ることです。  
 それ以上の時間を寝たり、また、一度目が覚めたのに二度寝してしまうと逆に疲れてしまうこともあります。
・入浴してスッキリする  
 ぬるめの湯でゆっくり湯舟につかり、体を芯からあたため、代謝を良くする。眠る前の熱めの湯は神経をたかぶらせてしまうので、疲れをとりたい時は38度〜40度のぬるめ の湯のほうが良いでしょう。
・バランスの良い食事  
 疲れている時は、胃や腸に負担がかからない、消化が良く栄養のバランスがとれている食事を心がけましょう。  
 「疲労回復にはすっぱい物が良い」といいますが、その正体はクエン酸といい、梅干しやお酢、柑橘類に含まれているすっぱいと感じる成分です。最近では果実酢など飲み やすいタイプのお酢が市販されています。食生活に取り入れるのも良いでしょう。
・サプリメントを上手に利用する  
 疲れがとれないと感じるのは、身体の代謝がうまく働いていないことがあります。代謝に必要な栄養素として、糖質(炭水化物)とビタミンがあげられますが、ビタミンが不足すると、代謝がスムーズに行われなくなり、体が疲れを感じるのです。 「最近なんだか疲れているな」と感じたら、ビタミンを積極的にとりたいものです。
 野菜に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素は、昔に比べると年々減少しています。野菜を育てる土地がやせてしまっていることと、大量生産をするため、十分な栄養を含んだ野菜をつくれなくなっているようです。  
 そしてその野菜を調理する上で、水溶性のビタミンが流出し、熱に弱いビタミンは破壊されてしまうのです。  
 野菜を食べているにもかかわらず、ビタミン不足と思われる症状がでたりするのはこうした背景にも関係しているのではないでしょうか。  
 しかし、野菜を食べることば食物繊維やファイトケミカルなどの抗酸化成分など、体にとって良いことがたくさんあります。  
 なるべく良い野菜を選び、種類をまんべんなくとる、調理法に気を使うと体に必要なビタミンなどの栄養素は補えるのです。  
 野菜をとる量が少ない人や、野菜がどうしても苦手な人はビタミン不足に陥りやすいので、サプリメントを補助的に使うことも考えます。  
 サプリメントはとりすぎによる害があるため、厚生労働省はビタミン12種とミネラル5種について摂取量の上限と下限を決めています。  
 この基準におさまる摂取量を表示したものが「栄養機能食品」と表示されるようになったのです。摂取量や用法を守り、持病がある人や通院中の人は主治医に相談してからが安心です。


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