子どものメタボリックシンドローム
 現在子どもの5人に1人が生活習慣病予備軍といわれています。子どもの肥満は深刻です。  
 時代が変わり、いつでもどこでも食べる物があり、スーパーやコンビニエンスストアに行けばお菓子が山のように積まれているわけで子どもがほしいと言えば買い与える、子どもの好きな食べ物を好きなだけ食べさせてしまうなどかなり親の責任が大きくかかわっていると思われます。
 飽食の時代だからこそ、子どもへの「食育」がとても重要になるのです。 
 
子どもの肥満の原因
 小児肥満は、太りやすい体質を親から受け継いだ可能性もあります。しかし、ほとんどは過食と運動不足によるものです。  
 10歳前後までの肥満はその後続くとは限りませんが、10歳を過ぎての肥満は成人後も生活習慣病で悩む可能性が高くなります。  
 そして子どもの場合深刻なのが心理的な不安から過食に走ることもあるのです。家庭内や学校などで過剰なストレスがある場合、食べることで精神的なバランスを保とうとしている場合があるので、その場合は食事や運動指導に加えて、カウンセリングが必要となります。
 
 小児肥満の中には、内分泌の病気や、先天的な代謝異常などによる肥満のケースも考えられるので、たかが肥満と軽く考えずに一度診察を受けたほうが良いでしょう。  
 診察を受け、体に他の異常がない場合は、生活改善を始めます。
 
生活改善のポイント 
1.家族全員で生活改善
 子どもの肥満は普段の食生活が反映している場合が多いので、 それは大人にとっても生活習慣病の引き金になります。
 
2.朝食を抜かずに1日3食必要なカロリーを分けて摂る
 朝食を抜いてしまうと空腹の時間が長くなり、入ってきた栄養を全て取り込もうとします。脂肪も蓄積しやすくなるのです。  
ドカ食いをする習慣が付いてしまいます。
 
3、早食い、ながら食いはさせない
 見たいテレビ番組があるから急いで食べる。又、テレビを見ながらダラダラ食べると、必要以上の量を食べてしまうことになりかねません。食事はゆっくり噛んで食べることを習慣づけます。
 
4、揚げ物や動物性脂肪の多い高エネルギーの食品を控える
 子どもの好きなメニューを全てはずすのではなく、野菜を多めにしたり、油はオリーブ油などを使う工夫をしてあげると良いでしょう。
 
5、運動が好きになるように
 一旦肥満になってしまうと、さらに動くのが億劫になります。家族でウォーキングやジョギングを一緒に楽しんだり、休日は体を動かすハイキングや水泳、サイクリングなど、一人でさせるのではなく、家族も一緒にすることで楽しみながら体を動かせるようにします。
 
6、おやつは手づくりで
 市販されているポテトチップスやチョコレートなどのお菓子はカロリーが高すぎます。炭酸飲料や清涼飲料水なども糖分が多すぎなので、ジュースは生の果物を搾って与えたり、低カロリーのおやつを手づくりしてあげてはいかがでしょう。



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