ノロウイルス食中毒に注意
 
 ノロウイルスによる食中毒は、10月中旬頃から流行が始まり、11月から急増し、冬期に発生する食中毒で、感染力が強いウイルスです。
 潜代期間は1〜2日であると考えられており、吐き気、嘔吐、下痢が主症状ですが、腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋痛、咽頭痛、倦怠感等を伴うこともあります。  
 乳幼児や高齢者、体力の弱っている人は、下痢による脱水症状や嘔吐物による窒息に注意する必要があります。  
 ウイルスは症状が消失した後も1週間から長い時 には1ヶ月程度も患者の便中に排出されるために2次感染に注意しなければなりません。
 
ノロウイルスの感染者の便には1g当たり数億個ものウイルスが存在し、僅か10〜100個のウイルスで十分に感染するのです。単純計算で便0.1グラムで、数百人もの感染を起こし得る事になるのです。ですからノロウイルスに感染した人が家族に出た場合、嘔吐物の処理やトイレ、 風呂等の生活環境を衛生的に保ち、2次感染を防ぐように努めることが重要です。
 
下痢や嘔吐等の症状が出たら
(1)まずノロウイルスを疑い、直ちに医療機関を受診し、感染性疾患の有無を確認します。
(2)ノロウイルスによる食中毒と診断された場合は調理等の従事を控えること。
(3)流水と石けんによる手洗いを徹底する。手を拭くタオルを共有しない。
(4)嘔吐した床やトイレ、風呂等の清掃は次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)を薄めて使用すると殺菌でさる。

※冷蔵庫の取っ手、トイレのドアノブ等も消毒しましょう。
 
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