中高年のほとんどの人が歯周病

  歯周病は、50歳以上の日本人ではほとんどの人にみられるくらいポピュラーな病気です。歯周病は、はっきりした症状がないまま進行するため、歯がぐらぐらしてから気づく人も少なくありません。  

 正常な歯肉に歯肉炎が起こることで始まり、さらに進行すると歯周炎になります。歯肉炎は炎症が歯肉部に限って見られるものをいい、炎症が歯肉よりもさらに深く波及して、歯根膜や歯槽骨(歯を支えている骨)が破壊されている場合を歯周炎といいます。

歯肉炎・歯周炎の症状
  1. 歯肉が赤くなり、腫れる
  2. 歯肉から血が出る
  3. 痛みがある
  4. 歯肉が盛り上がったり、やせたりする
  5. 歯周ポケットから膿が出る
  6. 口臭がひどくなる
  7. プラークや歯石が歯の表面についている
  8. 歯がぐらぐらする

 歯周病にならないためには歯に付着しているプラーク、歯石、食べ物の残りカスなどを取り除き、歯や歯肉を清潔に保つことが大変重要です。  

 プラークは細菌と、細菌がつくった物質からできていて、プラーク1ミリグラム中に約10億偶の細菌がいるといわれており、いろんな種類の細菌が含まれています。プラークが石灰化して、かたくなったものが歯石です。

 歯石がつく直接の原因はプラークの中の細菌で、わずか2週間で石灰化するのです。ですから毎日の歯みがきはとても大切です。

 

正しく歯を磨くことが大事!

歯ブラシ

 一般的に、比較的ヘッドの小さい手用歯ブラシを使います。歯ぐきに炎症がある場合は少しやわらかめのものを使いますが、特に炎症などがない場合は、ふつうのかたさのものを使います。

 

歯みがき剤

 あくまで補助的なものですが、使用するのであれば粒子が細かいものを使うようにしましょう。

 

歯間ブラシ・デンタルフロス

 歯ブラシでは落としにくい歯と歯の間のプラーク除去に効果があります。就寝前に一日の汚れをきれいに清掃しましょう。

 

歯のみがき方

 歯のみがきかたにはいろいろな方法がありますが、歯や歯ぐきの状態に合わせて選んで下さい。

※歯のみがき方が正しくない人がたくさんいます。歯科医師や歯科衛生士の指導を受け、健康な歯を維持しましょう。

 

歯周病のこわさを知る

 歯周病で溶けてしまった骨は取り戻せません。重症になると歯がぐらぐらになり、食べ物がかめない、口臭がひどい、それだけではありません。  

 免疫機能を乱し、高齢になると肺炎や心臓病にまで至るケースもあるといわれています。

 

次のような症状があれば歯科を受診しましょう

 

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