「冷え」は万病のもと〜からだを温めると元気になる〜

 冷え性は男性よりも圧倒的に女性に多い症状です。一般的に女性は皮下脂肪が多いのですが、皮下脂肪は外からの熱を通しにくく、一旦冷えてしまうと温まりにくい性質を持っているので女性のほうが冷えやすいといわれています。  

 また、女性は月経があることから周期的にホルモンの分泌が変化するので冷え性になりやすいといわれています。特に更年期は、ホルモンの分泌の乱れから自律神経のバランスを崩しやすく冷え性がひどくなる人もいます。冷え性は病気というより、血液の循環が悪いために起こる諸症状です。しかし、不快な症状を引き起こすだけではなく、深刻な病気に繋がることも少なくありません。体温の低下が生じると体の全細胞臓器の代謝が悪くなります。心臓や血管系の働きが低下し、血液の流れが悪くなります。肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、神経痛などの自覚症状が現れてきます。ほうっておくと心筋梗塞、脳梗塞、腫瘍などの病気に進んでしまうことがあるので、「冷え」を甘く見ないことです。

 

「冷え」を改善する方法

1.三食バランスのよい食事をとる

 体内でエネルギーの原料になり、熱を生み出すのは、糖質と脂質とたんばく質です。ダイエットをしている人はこの3つの栄養素を極端に控えていると「冷え」はひどくなります。

2.からだを温める食べ物を積極的にとる

 食材には、からだを温める効果のある食材と、体を冷やす効果のある食材があります。からだを温める効果のある食べ物を積極的にとりましょう。

<からだを冷やす食材>

きゅうり、ごぼう、セロリ、たけのこ、とうがん、白菜、ほうれん草、レタス、なす、貝割れ菜、みょうが、こんにゃく、そば、はと麦、柿、きんかん、キウイ、グレープフルーツ、すいか、梨、トマト、パイナップル、バナナ、メロン


<からだを温める食材>

かぼちゃ、生姜、玉ねぎ、にんにく、ねぎ、ピーマン、うど、かぶ、からし菜、キャベツ、カルダモン、らっきょう、玄米、しそ、にら、いんげん豆、みそ、もち米、麦芽、小松菜、桃、さくらんぼ、栗、くるみ、ライチ、酢、黒砂糖、唐辛子、わさび、山根、みかん、 こしょう、ナツメグ、フェンネル、ふき

3.適度な運動を習慣にする

 体を動かすと血行が良くなり、代謝が高まります。少し汗ばむ程度に「歩く」ことから始めましょう。

4.冷えを招く生活習慣を改める

(1)冷えやすい服装や窮屈な下着は血行を悪くし「冷え」の原因になります。

(2)入浴はシャワーで済ませず、湯舟につかりましょう。

(3)たばこは吸わない。喫煙は血管を収縮させ、血行を悪くします。

(4)かかとの高い靴は血行が悪くなるので履かない。

 

からだの「冷え」を感じた時に飲む〜生姜湯〜

 生妻にはジンゲロン、ジングロール、ショウガオールなどの成分が含まれており、強力な抗酸化作用や発汗・保温作用があります。  

 漢方医学では二千年も前から気・血・水の流れを良くする作用があるといわれていたそうです。生麦湯は体を芯から温め、元気が出てくるすばらしい飲み物といえます。

生姜湯

<材料>

生姜…1かけ(約10g) ハチミツ…好みの量

<作り方>

生美をすりおろし、カップに入れて熱湯を注く。好みでハチミツや黒砂糖などで甘みをつけると飲みやすい。

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