広報誌 健康倶楽部/2010年8月号

体調をくずしやすい夏の健康管理

 日本の夏は気温や湿度が高く、大量に汗をかき体力を消耗します。屋内は冷房が効き快適に感じますが、屋外との温度差や冷房の効き すぎによって体調を崩します。

 私たちのからだは、皮膚の血管を拡張し、汗を出すことで体の熱を放出し、体温の調整をしています。温度の高い屋外と冷房を効かせた低い温度の室内を出入することで自律神経が混乱して調節機能がうまく働かなくなるために、疲れやすい、だるい、思考力の低下などの症状が現れるのです。

 また、夏は汗を大量にかくので水分補給は重要ですが、清涼飲料水やアイスクリームなどをとりすぎるのも要注意です。

 からだを冷やし過ぎると胃腸を弱らせ消化力を低下させます。夏の水分補給は常温またはそれに近い温度の水や麦茶、緑葉がおすすめです。

 

食欲がない時は温かいスープを

 食欲がない時でも水分補給と栄養がとれるスープは、夏バテ予防に一役買ってくれます。野菜や卵などを使い、ビタミンやたんぱく質がとれるスープをつくりましょう。

 

快適に睡眠できる工夫をする

 夏の夜は寝苦しく、睡眠不足になリがちです。睡眠は消耗した体力の回復に欠かせません。寝苦しいからといって一晩中冷房を効かせて寝るのはいけません。布団を麻などのサラっとした肌触りのものに変えたり、シーツにのりをきかせるだけでも寝心地がよくなります。

また、暑いからといってシャワーだけで済ませず、湯船につかり新陳代謝を高めましょう。

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