広報誌 健康倶楽部/2010年10月号

若者に多くみられる難聴に注意

 めまいと深く関係がある耳は、感覚器官として外界の影響を受けやすく、病的な症状が発生するので注意が必要です。

ヘッドフォンによる難聴

 騒音による難聴は、瞬間的な大音響によるものと、長年にわたり騒音を聞いていたために起こるものとがありますが、ヘッドフォンによる難聴はその二つの要素を持ち合わせています。

 電車の中や周囲が騒がしいところでは、音量を上げて聴くことが多く、耳に負担がかかり、知らないうちに普通の音では聞こえにくくなってしまうのです。重症になると、頭痛やめまいなどの症状が出てくるので、四六時中ヘッドフォンを手放せない若者は要注意です。

サーフィンやダイバーの難聴

 ダイバーズイヤーといって、海に潜ることの多い人や、サーフィン愛好家にみられます。海水の刺激を受けることにより、外耳道のまわりの骨が成長し、外耳道が狭くなってしまいます。耳漏などになりやすく、外耳道炎などの病気を引き起こすことがあります。耳の病気にかかるとめまいなども起こしやすく、特に海に入る人は注意が必要です。

ライブハウスなどでの音響による難聴

 ライブハウスやロックコンサートなどで大きな音を聴いた後、一時的に難聴や頭痛、めまいなどを起こすことがあります。すぐに元に戻る場合は良いのですが、耳には相当なダメージがあることも認識しなければなりません。頭痛やめまいが続く場合は、医療機関を受診しましょう。

健康倶楽部トップページへ

総合南東北病院トップページへ