広報誌 健康倶楽部/2011年2月号
豆腐は消化吸収率が低い大豆を、消化吸収しやすい形に加工してあります。「畑のお肉」呼ばれるように、良質のたんぱく質が豊富で、その他、カルシウム、ビタミンB1、B2、Eを含み、大豆サポニンやリノール酸、これらは、動脈硬化の予防に役立ち、大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをします。豆腐の栄養価は肉や牛乳に劣らないくらいに優れています。肉に比べ安価で手に入るすばらしい食品です。
食欲があまり無い状態のときでも豆腐なら食べられる場合があり、胃腸の調子が悪いときには湯豆腐などで軽く食べられ、しかも栄養も取れる植物性たんぱく質の王様です。
豆腐は冷奴や湯豆腐、おみそ汁の具などが日常で定番ですが、冷奴や湯豆腐にかつお節、ねぎ、青じそ、土しょうがなどの薬味を添えて食べるのは栄養の面でたいへん理にかなっています。かつお節からはアミノ酸、ねぎや青じそからはビタミンAやビタミンCと、豆腐からはとれない栄養素を補って、味も栄養価もすばらしい献立になります。
木綿豆腐と絹ごし豆腐の主な栄養素(100gあたり)
木綿 | 絹ごし | |
エネルギー | 72kcal | 56kcal |
たんぱく質 | 6.6g | 4.9g |
脂質 | 4.2g | 3.0g |
カリウム | 140mg | 150mg |
カルシウム | 120mg | 43mg |
ビタミンE | 0.6mg | 0.3mg |
ビタミンB1 | 0.07mg | 0.10mg |
ビタミンB2 | 0.03mg | 0.04mg |