広報誌 健康倶楽部/2012年3月号
など、仕事の多い臓器です。
肝臓は神経が通っておらず、ダメージを受けても痛みなどの自覚症状が現れないので、相当悪くなるまで異常に気づきません。
一般の健康診断や人間ドックなどで肝臓の病気を早期に発見することが大切です。
肝臓には、ビタミンを蓄える働きがあります。肝臓の機能が低下するとビタミンの貯蔵能力が落ちてしまうので、ビタミンを十分に補給することが必要です。特にビタミンA、C、E、B1、B12を積極的にとりましょう。
肝臓はアルコールを分解したり、ウイルスを撃退する働きがありますが、その働きを担う物質は、たんぱく質でできています。また、肝臓が傷ついたらたんぱく質で修復するため、良質なたんぱく質の摂取は欠かせません。
お酒を飲むなら肴にはたんぱく質やビタミンが豊富なものを選ぶとよいでしょう。
おすすめは、豆腐料理、卵料理、枝豆、野菜スティック、野菜の煮物などです。
二日酔いはアルコールが抜けきらないために起こるものです。二日酔いを解消するには、体内のアルコールを早く外に出すこと。そのためには水分を補給し、血中のアルコール濃度を薄め、尿と一緒に早く排泄することがコツです。翌朝、顔がむくんでいるような場合は、水をがぶがぶ飲むのはやめて、熱いお茶を1〜2杯飲むようにします。
吐き気がない場合は、何か食べると肝臓の働きが増すので、少しずつ柿などの果物を食べるとよいでしょう。しじみやあさりなどのみそ汁を飲むのもおすすめです。しじみやあさりにはタウリンという成分が肝臓の機能を高めてくれます。また、二日酔いの朝は梅干を1つ食べると酔いが早くさめると言われています。