広報誌 健康倶楽部/2012年5月号

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、唇やその周囲に小さな水ぶくれができ、チクチクしたり、かゆみや熱感を伴う病気です。 “単純ヘルペスウイルス”が原因で起こります。

この単純ヘルペスは、感染カが強く、直接的な接触の他に、ウイルスが付いたタオルや食器などを介して感染することもあります。


乳幼児期の単純ヘルペスウイルス1型の初感染は、ヘルペス性口内炎などで現れることもありますが、ほとんど症状が出ません。

1型のウイルスは、顔の三叉神経節に潜むため、主に顔や上半身、特に唇やその周辺に症状が現れます。2型のウイルスは腰・仙骨神経節に潜むため、主に下半身に発症。性器ヘルペスが起こります。

 

皮膚症状は1週間〜2週間程度で治っていきます。はじめは皮膚にピリピリ、チクチクしたり、かゆみや熱感を感じます。それから半日以内に赤く腫れてきます。

2〜3日後には、赤く腫れた上に水ぶくれができます。この水ぶくれの中にはウイルスがたくさん存在しますから、手で触ったり、つぶして湿った患部に触ると感染します。

 

治療法としては、抗ウイルスの効果のある塗り薬と飲み薬があります。口唇ヘルペスの治療は早ければ早いほど、ヘルペスウイルスの増殖が抑えられます。

口唇ヘルペスの治療薬が薬局・薬店で購入できますが、この塗り薬を使用できるのは、過去に医師の診断と治療を受けたことのある口唇ヘルペスの再発に限ります。


口唇ヘルペスは精神的・肉体的ストレスなどにより、体力や抵抗力が弱っているときに再発することが多いです。日頃からバランスの良い食事を取り、ストレスを上手く解消し、十分な睡眠をとることを心がけましょう。

 

 

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