元厚生労働大臣の根本匠衆議院議員（本県２区、衆議院予算委員長）は22日、政策活動の一環として一般財団法人脳神経疾患研究所（渡邉一夫理事長）が運営する郡山市の総合南東北病院と南東北ＢＮＣＴ研究センターを訪れ、医療の現状や直面する課題について理解を深めた。

　病院の寺西寧院長、深谷保男南東北医療クリニック院長、渡邉文博常務理事らの出迎えを受けた根本議員は、ＢＮＣＴ研究センターで髙井良尋センター長から、頭頸部がんの治療で大きな成果を挙げているＢＮＣＴ（ホウ素中性子捕捉療法）の治療実績や症例などについて説明を受けた。病院内の外傷センターでは竹中信之科長から、独特の治療法で低身長の人の脚を伸ばす取り組みなどの説明を受けた。

　この後、根本議員は寺西院長、渡邉常務と意見を交換。病院側は電気などの燃料代の高騰が病院運営を圧迫、適切な医療の提供に影響を与えかねない実状を報告。人々の安心・安全を守る地域医療の支援を訴えた。また、県中・県南の広域的観点から取り組んでいる総合南東北病院の建て替え計画についても説明した。