開胸しない低侵襲な大動脈弁狭窄症の治療
県内の民間医療機関では初めて
総合南東北病院の心臓血管外科では、県内の民間医療機関で初めて、県中・県南地区でも初となる大動脈弁狭窄症の治療「経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)」を9月10日に実施しました。大動脈弁狭窄症は心臓から血液が押し出される出口にある弁が狭くなる病気。主に加齢が原因とされていて70歳以上の症例が大半を占めています。
10日に実施した手術では、83歳女性の太ももの血管からカテーテルを挿入し、心臓に人工弁を取り付けました。女性の経過は良好です。従来の手術と異なり胸を切開したり、一時的に心臓を止めたりする必要がなく、手術時間もこれまでの半分の1~2時間程度で、体への負担も小さくなります。高齢者や別の疾患により外科手術が難しいなどリスクの高い患者が対象となります。
当院では今後、10月に2件、11月に1件の手術を予定しています。