健康ひとくちメモ

「小松菜」

緑黄色野菜の代表|カルシウム・カロテンが豊富

 昔は冬に採れるため冬菜・雪菜などと呼ばれていましたが、東京都の小松川が原産地でたくさん収穫されていたため、小松菜≠フ名が付きました。関西では畑菜≠ニも呼んでいます。
栄養分としての働き
 小松菜は緑黄色野菜の代表で、成分はほうれん草に似ていますが、カルシウムが非常に多いのが特徴です。カルシウムはほうれん草の約5倍も含んでいて、骨や歯を丈夫にし骨粗鬆症予防に役立ちます。神経の興奮性を適切に保つ働きもあるので、ストレスによるイライラ感を緩和してくれます。また、豊富に含まれるカロテンは肌荒れを予防し健やかな肌を保ってくれますし、ビタミンCはシミ・しわを防ぐ働きをしますので美容の強い味方にもなってくれます。そのほか、鉄分・カリウムも多く含んでおり、鉄は赤血球のヘモグロビンの材料になるので、貧血に悩む人にもおすすめの食材です。カリウムはナトリウムの排泄をうながして血圧を下げる作用があるので、高血圧予防に役立ちます。
調理のポイント
 選ぶポイントは葉柄が短く、厚めでピンとして緑が濃くみずみずしいものを選びましょう。葉が丸く小ぶりなものが軟らかいですよ!!アクが少ないので、茹でずに汁物にはそのまま使えます。ビタミンCは水溶性で壊れやすいため、洗うときは手早く加熱は短時間に行ないましょう。カロテンを効率的に摂るには油を使った料理がおすすめ。油で炒めたり、油揚げを合わせて煮浸しにしたりと、油脂を含むものと一緒に調理すると効果的です。また、カルシウムの利用率を高めるためには、しいたけやちりめんじゃこ、レバーなどビタミンDを含む食品と一緒に食べるといいでしょう。
(「食の医学館」参照:栄養管理科 濱尾 理沙)
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