健康ひとくちメモ

「パセリ」

鉄分が貧血の予防に 〜ビタミンCはレモンの2倍〜

 日本へはオランダ経由で伝わったため、パセリにはオランダぜり、洋ぜりの名があります。一般に、葉が縮れているのをパセリと呼び、縮れのないものをイタリアンパセリと呼んでいます。一年中出回っていますが、旬は春から初夏です。
栄養成分
 パセリはビタミンC、カロテン、ビタミンKを多く含みます。量的に多く食べるのは難しいのですが、免疫力を高める作用のあるビタミンCの量はレモンの2倍を上回り、過酸化脂質を抑制し動脈硬化を予防する働きのあるカロテンはニンジンと同じレベルで含まれています。鉄も多く含みますので貧血予防に役立ちます。また食中毒を防ぐほか、食後に一枝食べれば口臭を消す効果もあります。香りは、精油成分のピネン、アピオールというもので、ほかに食欲増進・疲労回復・発汗・利尿・保温効果があります。
調理のポイント
 料理の飾りとして添えられることが多いパセリですが、栄養価を生かすためにもいろいろな使い方をして食べてみましょう。油でサッと揚げれば苦味が少なくなりますし、かき揚げに刻んで入れると効率よく食べられ、カロテンの吸収率もアップします。そのほか、みじん切りにしてサラダやスパゲッティの具として使用したり、果物と一緒にジューサーにかけジュースにして飲めば鉄分をしっかり補給できます。飾りで捨ててしまうのではなく、栄養補給にしっかり活用しましょう!
(「食の医学館」参照:「クスリの食べ物」「からだによく効く食べ物事典」栄養管理科 濱尾 理沙)
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