健康ひとくちメモ
     とうもろこし
 
リノール酸と食物繊維
 
 わが国では、もっぱら野菜感覚で使われているとうもろこしですが、南米では主食にされている重要な穀物です。
 栄養成分は、主成分がでんぷんです。でもたんぱく質、脂質、糖質もバランスよく含んでいます。ビタミンB1、B2、Eが多く、ゆでても損失が少ないのがとうもろこしの特徴です。特に胚芽の部分にリノール酸やビタミンB1、B2、Eが多く含まれているので、細胞の酸化を抑え老化防止に有効です。さらに、リノール酸はコレステロール値を下げるので、動脈硬化の予防にも役立ちます。また、不溶性(水に溶けにくい)食物繊維も多く、便秘解消、大腸がん予防にも効果的です。ポップ種でつくるポップコーンは、食物繊維不足の人にうれしい高ファイバー食ですね。
 調理のポイントとしては、とうもろこしは鮮度低下の激しい食品で、収穫後1日放置しただけでも栄養分も風味も半減してしまいます。したがって、買ったその日のうちに食べる様にしましょう。残った場合には、ゆでてから保管するとおいしさが保てます。料理には肉料理の付け合わせに用いると、肉に不足している食物繊維が補えるので、おすすめです。
 注意点として、ゆでたり蒸したり焼いたりして一般的に食べられているのは未熟粒のものです。消化が悪いので良く噛んで食べるようにしましょう。

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