健康ひとくちメモ
     イワシ
 
DHAとIPAがとても豊富

 イワシは群れをつくって回遊するため、まとめて漁獲でき全魚中で最大の水揚げがある魚です。イワシといえば普通マイワシ・ウルメイワシ・カタクチイワシの3種を指します。
  
〈栄養成分としての働き〉
 「イワシ百匹、頭の薬」といわれるように、多くの栄養があります。DHA(ドコサヘキサエン酸)とIPA(イコサペンタエン酸)が豊富に含まれ、DHAは脳・神経組織の発育や機能を高めます。IPAは血小板の凝集を抑制し、血栓を溶解させ、血管を拡張させる働きがあります。さらに、これらは悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やし、血液中の中性脂肪を減らします。脳卒中、狭心症、心筋梗塞、高血圧、動脈硬化、高脂血症などを予防・改善する効果があります。
 また、カルシウムが多く含まれています。しかもカルシウムを体内に取り込みやすくするビタミンDも含まれているので、効率よく摂取することが出来ます。骨や歯を強化し、骨粗鬆症を予防するのに効果的です。
 
〈調理のポイント〉
 イワシの旬は、脂がのってくる8月から9月にかけて。とてもいたみやすい魚ですので鮮度の見極めは、まずウロコがたくさんついているか否か。あとは目がいきいきしていて、身がはっているものを選ぶと良いでしょう。イワシはやわらかく小骨が多いので、内臓を取り出したらよく水洗いして頭から尾に向けて簡単に手開きします。鮮度がよければ刺身、たたき、酢の物、ぬたなどにしておいしくいただけます。鮮度がやや落ちていたら酢を使ってマリネ風にしたり、生姜や梅干しといっしょに煮て、つくだ煮風にすると良いでしょう。中骨ごとすりつぶして、つみれ汁やハンバーグにするとカルシウムをたっぷり摂れます。
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