健康ひとくちメモ
     寒天
 
超低カロリーで食物繊維が豊富

 寒天の原料はテングサやオゴノリなどの紅藻類です。テングサを日光にさらして漂白し、その後煮出して煮汁をかためたものが「ところてん」になります。そのところてんを切り、凍結させたものが寒天です。寒天は日本の特産物です。
《栄養成分としての働き〜100gで3kcalという超低カロリー食〜》
 寒天の主成分は、炭水化物です。低カロリーなので太る心配がありません。
 食物繊維も豊富なので、便を軟らかくしたり便秘解消に役立つほか、便を出すときにコレステロールも体外に排出します。便秘は吹き出物や肌荒れ、精神をイライラさせるほか、大腸がんを引き起こす原因の1つと考えられています。
《調理のポイント》
 寒天は冷たい水には溶けませんが、熱を加えると溶けます。そして、40度以下になるとかたまるという性質があります。調理する時は、寒天を水に浸してから加熱しますが、その際の温度の目安は、溶けるのが87度〜95度、かたまりはじめるのが30度から40度、常温でもかたまる、と覚えると良いでしょう。
 寒天は無味無臭ですので、みつ豆や羊羹(ようかん)などの菓子類や製菓として用いられています。中華料理のデザートの杏仁豆腐も寒天が使われたものです。また、食卓の料理として煮こごりや、サラダ、寄せものなど幅広く利用できます。寒天は、湿気の少ないところに保管すれば、3年以上は十分保存が可能です。
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