健康ひとくちメモ
     昆布(こんぶ)
 
注目したいヨードの含有

 アメリカではこんぶをはじめ海藻類をシーウィード(海の雑草)と呼んでいましたが、低カロリーで栄養に富んでいる良さを認め、最近ではこんぶをシーベジタブル(海の野菜)と呼ぶほど積極的に摂取するようになってきました。
《栄養成分としての働き》
 こんぶはカルシウムやカリウム、鉄、食物繊維などを含む健康食材といえますが、栄養の特性として注目したいのが、ヨード(ヨウ素)です。ヨードは海藻からしかとれない成分ですが、こんぶには最も多く含まれています。働きとしては、甲状腺ホルモンの分泌をうながし、心臓や血管の活動、体温の調節などをスムーズにして新陳代謝を良くするほか、皮膚や爪、髪を健康にし、子どもの体や知能の発達をうながすなどの作用があります。発育期の子どもにおすすめといえます。  
 こんぶから出るぬるぬるとしたぬめり成分は食物繊維の一種アルギン酸です。これは血糖値の急な上昇を防ぐほか、血中のコレステロール値を下げる作用があります。さらに、食物繊維は約30%と多く含まれています。便秘予防や整腸作用があります。
《注意すべき事!》
 1日に必要なヨードは約150μgですから、バセドウ病などのヨードが過剰な甲状腺の病気のときは、食べ過ぎに注意してください。また、不足や摂り過ぎにも注意しましょう。
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