-
-
今月はトレーニングの強度についてのお話です。
-
皆さんがトレーニングをするとき筋肉を高強度で動かすと、その筋肉を修復しようとして成長ホルモンが分泌されます。そのホルモンは脂肪分解作用を持つものですが、その効果は運動後約6時間程度続きます。また、運動が終了しても代謝のレベルが高い状態もしばらく続きます。したがって減量の効果を求めるのであれば、分解された脂肪を効率よく燃焼するという意味で、筋トレ後に有酸素運動が効果的ともいえます。
-
また最近、筋トレの効果としてトレーニングした筋肉から分泌される「マイオカイン」というグループに属する物質が注目を集めています。ホルモン様物質なのですが、30程度の種類があり、脂肪の分解促進、糖代謝改善、動脈硬化予防、認知症予防などに効果があると言われています。ジョギングや自転車、エアロビクスなどの有酸素運動では、1時間くらい継続すると分泌が始まりますが、高負荷の筋トレでは10分ほどでも同じレベルになります。
-
いずれにせよ、トレーニングが筋破壊後の再生作用を利用して効果をあげるとするなら、極端に低負荷のトレーニングよりは、ある程度の負荷をかけた運動のほうが効率が良いと考えられます。
-
筋トレは健康づくりの観点からも非常に有効ですが、実施の仕方や理論は高い専門性を必要とします。障害やケガを防止する意味でもきちんと指導を受け、安全で効率的なトレーニングを実施しましょう。
-
（エルフィットチーフトレーナー 仲田 貴之）
-
郡山市八山田3-8-3 TEL：024-991-1045
|