エルフィットだより【L-Fit】

運動前のストレッチ選び

「動」か「静」か、それが問題

 以前お話したようにストレッチには静的なものと、動きや反動を伴うものとがあります。前者をスタティック・ストレッチ、後者をダイナミック・ストレッチやバリスティック・ストレッチと呼びます。
 さて皆さんが運動を開始しようとするとき、たいてい準備運動にはスタティックな動きの無いストレッチを実施しますが、それには少し問題があります。動きの無いスタティックな状態でのストレッチは、長い時間行うと体の中の副交感神経を優位に働かせるようになります。個人的なトレーニングならまだしも、競技スポーツとなるとこれが問題になります。体が機能的に動かないとか、だるさを感じると言った現象が起きます。
 これではパフォーマンスを低下させてしまうことになりかねません。準備運動として行ったのに、これでは意味がありませんね。
 そこで運動前には少しだけ反動をつけたり、動作の中で行うストレッチが推奨されます。この種のストレッチは交感神経を優位にするため、体にこれから運動を開始することを教えたり動きの機能性を高めるため、結果としてスポーツでのパフォーマンスを向上させます。この観点から言えば、レトロではありますがラジオ体操は理にかなっていたのかもしれませんね。
 体をリラックスさせコリや痛みを軽減する為なのか、機能性を高める為なのか、目的によって使い分けが必要です。動的ストレッチは難しいので、トレーナーにご相談を。
(エルフィットチーフトレーナー 仲田 貴之)
郡山市八山田3-8-3 TEL:024-991-1045
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