エルフィットだより【L-Fit】

多発するランナー膝に注意

多発するランナー膝に注意

 さて今月は、今まで何度かお話したウォーキングやジョギングにまつわる障害のお話です。
 長い期間ウォーキングやジョギングを続けていると、膝の内側に疼痛を起こすことがあります。これは膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで腸脛靱帯が膝部外側、大腿骨外顆で摩擦され滑膜炎を起こすからです。これを腸脛靱帯炎といいます。腸脛靱帯炎はランナー膝の代表的なものですがランニングだけがその対象ではなく、自転車、水泳、エアロビクスなどの運動でも発症します。
 その主な原因はオーバーユース(使い過ぎ)ですが、ウォームアップ不足からくる柔軟性の欠如、硬いシューズ、路面の硬さや下り坂、下肢の内反膝などのアライメント不良なども原因となります。予防法としては、ウォームアップを十分に行うこと、シューズの弾力性やコースの検証、アライメントの改善などですが、最も簡単にできるのはウォームアップを十分に行うことです。
 大殿筋や大腿筋膜張筋のストレッチをしっかりと行ってから運動を開始するようにしましょう。また違和感や症状が出てきたらアイシング(冷却)したり十分に休養をとることを心がけましょう。
(エルフィットチーフトレーナー 仲田 貴之)
郡山市八山田3-8-3 TEL:024-991-1045
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