ワンポイント・リハビリ
お年寄りの転倒予防には
歩くより自転車こぎを
 
 
 お年寄りが寝たきりになる大きな原因が、転倒による骨折です。年を重ねると、膝を高く持ち上げる腸腰筋や小殿筋と呼ばれる筋肉が衰え、転倒しやすくなります。これらの筋肉を鍛えるには、どんな運動が適しているのでしょうか。
 まず階段のぼりでは、膝上げに最も重要な腸腰筋、次いで重要な小殿筋が使われますが、ウォーキングやジョギングでは腸腰筋はあまり働きません。自転車こぎでペダルを踏み込む際には、大腿部に力がかかるものの、もう一方の脚は、股関節を曲げて膝を上げるため、腸腰筋を使います。階段のぼりは疲労感が残る上に、無理をすると心臓や肺に負担をかけるため、自転車こぎが最適です。

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