ワンポイント・リハビリ
股関節を安定させる
   
 股関節に痛みのある人の多くは、変形性股関節症によるものです。股関節の骨と骨の間にある軟骨がすり減って炎症を起こし、痛みを生じます。すり減った関節軟骨は元に戻すことが出来ないため、治療は痛みの軽減や進行の予防が大きな目的となります。今回は周囲の筋力を強化し、股関節を安定させる運動療法を紹介します。
 
運動療法で筋力を強化
≪股関節の前の筋肉を鍛える≫
 仰向けになって手脚を伸ばし、片方の膝を立てる。もう片方の脚を、膝を伸ばしたまま10〜15p上げ、5秒間静止してからゆっくり下ろす。 
 
≪股関節の横の筋肉を鍛える≫
横向きに寝て、下になった脚の膝を軽く曲げる。上の脚を伸ばし10〜15p、後側に上げ、5秒間静止してからゆっくり下ろす。
 
≪股関節の後ろの筋肉を鍛える≫
 うつ伏せになり、あごの下で腕を組む。片方の脚を伸ばしたまま10〜15p上げ、5秒間静止してからゆっくり下ろす。  
 運動が効果的だといっても、やりすぎは禁物です。疲れるほどは行わず、余力を残す程度で運動を終えましょう。毎日少しずつ継続して行うことが大切です。
 
[きょうの健康2008 3号より]
   
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