薬局だより

「薬の保管」

高温・多湿・日光を避ける

適切な場所に保管する
 薬は直射日光など強い光、高温度、多湿の場所では変質しやすくなります。特に水剤や軟膏は細菌が繁殖しやすいので注意が必要です。変質すると効果は減弱するだけでなく、有害物質に変わる場合もあります。保管には特に指示がなければ高温多湿、直射日光は避けるのが重要です。保管温度が決められている薬もあります。冷蔵保存(4℃)冷所保存(15℃以下)の指示では、凍結を避けて冷蔵庫など温度が上がらない場所で保管を。指示が無くても冷暗所(15〜25℃)に保管し、湿気を防ぐ機密性の高い容器に収め、乾燥剤などを入れておくとよいでしょう。
古い薬は処分する
 使用期限が過ぎてしまったものは安全のため捨てましょう。また期限内でも次の様な場合は変質している恐れがあるので使用を避けて下さい。

(1)錠剤やカプセル剤の色が変わった、表面がザラザラしている、亀裂が入っている、臭いが変わった

(2)散剤の色が変わった、固まった、臭いが変わった

(3)透明だった液剤に沈殿があり、よく振っても溶けない

(4)軟膏やクリームなどが変色している、油が浮いている

(5)透明だった点眼薬が濁った

(6)シップ剤などの表面が乾いた、油が浮いている。

本人以外は飲まない
 調剤された薬は自分のその時の症状に合った薬です。その後も同じ症状だからと、医師の指示なく自己判断で服薬したり、他の人にあげたりするのは止めましょう。
(「処方箋豆知識」「薬の保管」参照 薬剤科 佐久間 眸)
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