薬局だより

「ジェネリック医薬品について」

後発のため安いが、薬効同じ

ジェネリック医薬品とは
 医療用医薬品には「新薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。新薬として最初に発売された薬は、特許に守られて開発したメーカーが独占的に製造販売することが出来ます(先発医薬品)。しかし20〜25年の特許期間が切れると他のメーカーも同じ成分、同じ効果の薬を製造出来るようになります。これがジェネリック医薬品なのです。その価格は先発医薬品より安く設定されています。
なぜ安いの?
 先発医薬品はその成分から開発し、有効性・安全性を確認後に承認されて発売されるため研究に20〜30年かかると言われ、莫大な費用がかかります。しかしジェネリック医薬品は先発医薬品に比べ、開発期間も短くて済み大幅に開発コストが削減でき、先発医薬品の特許期間が切れた後に発売されるため安価になり、原則として先発医薬品の7割とされています。
効果は変わらないの?
 ジェネリック医薬品は有効性・安全性について、それぞれ試験が行われて先発医薬品と同等性が確保されていますが、添加物や製法が異なります。このため味や形が異なることがあります。
使うメリットは?
 患者さんの薬代負担が減って家庭での医療費の節約に役立ちます。慢性疾患ではお薬は飲み続けることが大切です。安いジェネリック医薬品の使用で正しい治療を無理なく続けられる環境が整い、ひいては高騰する医療費の抑制にも繋がります。まだまだ先発医薬品しか無い薬も沢山ありますが、調剤薬局などでジェネリック医薬品について相談してみて下さい。
(参考:エルメッド、エーザイHP 薬剤科 佐久間眸)
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