薬局だより

「片頭痛の薬」

発作時の治療に3種の薬剤

その症状
 片頭痛は頭の片側、または両側が脈打つようにズキン、ズキンと痛む病気です。その症状を挙げてみますと@月に1〜2度とか、週に1〜2度の頻度で発作が起こるAいったん痛み出すと寝込んでしまったり、仕事が手につかなくなったり、と多くの人が日常生活に支障を来すB吐き気や嘔吐を伴うことが多く、また普段はなんでもない光や音に対して過敏になる、といった随伴症状がみられるCストレスのある状態を続けたあと、一段落してホッとした時(休日など)にも頭痛が起こるD頭痛は数時間のときもあれば3日間くらい続くこともある、などの症状が現れることがあります。
片頭痛の発作時の治療
 @トリプタン系薬剤(イミグランなど)=セロトニンー1(5-HT1)受容体作動薬といわれ、過度に拡張した脳血管を収縮させ、また神経性の炎症を抑えることによって頭痛発作を抑える、と考えられています。頭痛発作が起こってからの投与で頭痛改善をもたらす点や発作に伴う吐き気や嘔吐も改善する点が特徴ですA解熱鎮痛薬(カロナールなど)=緩やかな鎮痛作用Bエルゴタミン製剤(カフェルゴット)=血管収縮作用によって血管の拡張を抑制する片頭痛の治療薬です。ただし妊娠中、授乳中は禁忌ですのでご注意を。以上3つのうち、解熱鎮痛薬とエルゴタミン製剤は前兆の時期や、頭痛のごく初期に服用すると高い効果が得られます。
(参考資料:グラクソスミスクラインHpから抜粋薬剤科 佐久間眸)
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