薬局だより
〜副作用はどうして起きる〜
飲み過ぎ、目的外の使用など
 
 薬は病気を治したり不快な症状を改善してくれますが、本来人間の体にとっては異物です。その使い方や使う量、使う人の体質によって、体に有害な作用をもたらすことがあります。このように治療目的に反して現れる体に都合の悪い作用を一般的に副作用と呼びます。副作用は、次のような場合に現れます。
 
@用量が多いとき
 薬は病気の状態や摂取する人の体格などで適正な使用量が決まります。1度に2回分の薬を服用するなど、適正な使用量を超えて薬が使われると副作用が現れてきます。医師の指示に従い、用法用量を守り正しく服用することが大切です。  
A目的以外の部分に作用してしまう時
 治療の目的で使った薬が、病気を起こしていない部分にも作用してしまう副作用があります。例えばアスピリンは熱を下げ痛みを和らげますが、胃腸の粘膜を刺激して胃炎や食欲不振などの胃腸障害を起こします。この胃腸障害が副作用になります。
Bアレルギー反応が起こる時
 その人の体質などによって、体の中に入った薬に対して免疫機能が異常に反応し、喘息・じんま疹・ひどい時にはショックなどのアレルギー症状を起こすことがあります。
C相互作用が起きた時
 2つ以上の薬を同時に飲むと、一方の作用が強まったり、あるいは弱まったりすることで副作用が現れることがあります。

 適切な量を服用しても、その日の体調などによって思わぬ副作用が現れることがあります。薬を服用していていつもと違う症状が現れた時は、すぐに医師または薬剤師に報告して下さい。

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