薬局だより
〜薬とドリンク剤の飲み合わせ〜
カフェイン・アルコールの影響も
 
 一般に医薬品として販売されているドリンク剤の多くは、疲れやすい、元気がないなどの時の滋養強壮や、肉体疲労時などの栄養補給を目的としています。ビタミン補給を目的としたビタミンB群やビタミンE・ビタミンCなどの成分、新陳代謝を助ける成分としてグルクロン酸やタウリン、滋養強壮成分を含む生薬エキスなどで、これらの組み合わせで構成されています。この中にはカフェイン・アルコールが含まれるものもあり、薬との飲み合わせに影響を起こすことがありますので、注意が必要です。
 
☆カフェイン
 市販の風邪薬や解熱鎮痛剤、アレルギー性鼻炎薬には眠気防止のカフェインが配合されています。これらの薬とドリンク剤を一緒に飲むと、カフェインの過剰摂取により頭痛、不眠、ふるえ、動悸などの副作用を起こすことがあります。特に胃潰瘍や心疾患の方は注意が必要です。また、喘息治療に処方されるテオフィリンはカフェインとの相互作用により作用が増強して頭痛、不眠、イライラといった症状を起こすことがありますので、注意が必要です。

☆アルコール
 ドリンク剤には、少量のアルコールが含まれるものがあります。睡眠薬や安定剤などの薬を飲んでいる場合は、薬の作用が強く出ることがありますので注意が必要です。また、血糖のコントロールを乱すことがありますので、糖尿病の薬を飲んでいる方も注意が必要です。

 ドリンク剤を一度に大量に飲んだり、繰り返し飲むことで副作用が出やすくなることがありますので、用法・用量を必ず守りましょう。薬を服用されている方は、ドリンク剤を購入する際に薬剤師にご相談下さい。

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