薬局だより
総合感冒薬について
何種類も混ざっています
 冬は風邪をひきやすい季節です。早く治そうと、市販の風邪薬を買う方も多いのではないでしょうか。総合感冒薬は熱・鼻水・喉の炎症・咳といったいろんな症状に効くように、何種類もの薬が混ざっています。症状に合った薬を選ぶことが大切です。
☆熱や痛みを和らげる
非ステロイド系消炎鎮痛剤 :アスピリン、エテンザミド、イブプロフェン
非ピリン系 :アセトアミノフェン
ピリン系 :イソプロピルアンチリピンなど
非ステロイド系消炎鎮痛剤は胃腸障害を起こしやすいので、空腹時には飲まないこと。副作用で喘息が出ることがあるので、喘息の人は注意が必要です。
☆咳を和らげる
中枢性鎮咳薬 :リン酸ジヒドロコデイン、ノスカピン、リン酸ジメモルファン
交感神経興奮薬 :塩酸メチルエフェドリンなど
中枢性鎮咳薬は副作用で便秘になることがあるので、普段から便秘がちな人や胃腸、痔疾患のある人は注意が必要です。交換神経興奮薬は高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症の人は注意が必要。また頭痛、めまい、発汗、不眠などがみられることがあります。
☆痰を切れやすくする
塩酸プロムへキシンなど
☆くしゃみ・鼻水を和らげる
抗ヒスタミン薬 :マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミンなど
眠くなったり喉が渇いたりすることがあります。
☆炎症を和らげる
消炎酵素剤 :塩化リゾチーム、ブロメライン
抗プラスミン剤 :トラネキサム酸など
塩化リゾチームは卵アレルギーの人は飲まないで下さい。
☆眠気を防ぐ
カフェインなど
紅茶やコーヒーなどカフェインを多く含む食品と一緒に摂ると、動悸がしたり、眠れなくなることがあります。

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