薬局だより
ステロイド塗り薬について
強さで5段階に
ステロイドの塗り薬は、主に湿疹や皮膚炎などに使われます。ステロイドと聞くと「強い薬」「怖い薬」と思われる方が多いようですが、使い方を間違えなければとても効果のある薬です。ステロイドを良く理解し、上手に使うことが大切です。
 
☆ステロイドとは?
「副腎皮質ホルモン」はストレスがかかった時に副腎から作られ、糖や脂肪の代謝系の調節や免疫系の調整をする大切なホルモンです。ステロイドと呼ばれるものは「副腎皮質ホルモン」を化学的に合成して作った薬で、強力な抗炎症作用・抗アレルギー作用を利用して、さまざまな病気の治療に用いられます。
  
☆ステロイド外用剤の種類
強さによって5段階に分けられます。剤形も軟膏・クリーム・ローション・テープなどたくさんの種類があり、症状や年齢、塗る場所などによって使い分けます。子供は皮膚が薄いため吸収が良く効果がありますが、副作用も現れやすくなるので、子供に用いるのは主に弱いステロイド剤です。また、顔や首は皮膚が薄いため吸収が良いので、通常他の場所よりも1ランク弱いステロイド剤が処方されます。
  
☆ステロイド外用剤の副作用
長期間使うことにより皮膚が萎縮して薄くなる、皮膚が赤くなる、皮膚の感染症にかかりやすくなる、などの副作用が現れることがあります。
 
☆塗る時の注意点は?
皮膚を綺麗にしてから薄く塗るのが基本です。しかし副作用を恐れて少なめに塗ると、量が不足して薬が効かずにかえって長引くこともあります。指示された量・回数を守って使用しましょう。「からだ用」と「顔用」に分けて処方された場合は、指示通りに使用して下さい。

トップページへ戻る