1.カルシウムを摂取しよう |
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骨粗鬆症は、骨量が不足して起きる疾患ですから、カルシウムを摂ることがもっとも重要です。
1日の理想摂取量とされる600mgを目指して、カルシウムを豊富に含む食材(表参照)を、毎日の食卓に取り入れてみましょう。
ただし、閉経後や妊娠中、出産後の女性は、1日800mgぐらいを摂取するように心がけてみましょう。
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2.カルシウム以外の栄養素も大事 |
カルシウム以外の栄養素も、しっかり摂りましょう。
とくにビタミンDやKは、体内に取り込まれたカルシウムの吸収を助けたり、骨芽細胞の働きを促進しますから、カルシウム同様、骨を丈夫にする栄養素といえます。
また、骨は元来、たんぱく質(コラーゲン)にカルシウムなどが付着して作られています。ですから、たんぱく質の摂取も、骨粗鬆症予防には大切です。
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3.リンやアルコールには要注意 |
リンは、体内のカルシウムを排出してしまいます。リンを多く含むインスタント食品や清涼飲料水は、なるべく控えるようにしましょう。アルコールも、飲み過ぎるとカルシウムの吸収率が下がってしまいますから、注意しましょう。
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4.タバコは骨にも悪い |
喫煙は、カルシウムの吸収を妨げますし、女性の場合、エストロゲンを減少させてしまいます。
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5.運動不足を解消しよう |
運動は、骨に適度な刺激をあたえ、骨代謝を促進します。また、筋力が鍛えられると、骨をガードする役割も果たしてくれます。
何かスポーツを始めるのもよいですし、階段を昇る、近い距離なら歩くなど、日頃のちょっとした運動も骨粗髭症予防に有効です。
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6.無理なダイエットはしない |
食事制限をして行なうダイエットは、骨量を減らしかねません。
また、女性が無理なダイエットをするとエストロゲンの分泌が低下してしまう恐れがあります。
極端な食事制限などはせず、必要な栄養素は充分に摂り、身体を動かして体重を減らすダイエットをしましょう。
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7.日光にあたろう |
適度な日光浴は、骨粗鬆症の予防にもなります。これは、日光にあたると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが、体内(主に皮膚)で合成されるからです。
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8.定期検診を受けよう |
自分の骨の状態を知るために、骨の定期検診を受けましょう。とくに女性は、骨量が減る要因が多いので、年齢に関係なく、医療機関で骨量の検診を受けることをお勧めします。また最近では、検診を行なっている自治体もありますから、利用するのもよいでしょう。
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骨粗鬆症は、若いうちからの対策・予防が肝要です。しかし、年齢を重ねてからでも、骨量の減少を最小限に食い止めることは、もちろん可能です。生活習慣の改善を行ない、骨量を維持するように努めましょう。
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