正月特集
健康長寿
〜身体を動かそう〜
運動はきついし、面倒・・・
それは大きな誤解です。身体を動かすことが健康によいのはもちろん、運動は楽しく、簡単にできるものです。自分に合った運動を、気軽に始めてみませんか。

身体を動かすことは、なぜ健康によいのでしょうか?
運動の効果
病気予防に・・・
○生活習慣病を予防・治療する
   糖尿病、肥満症、高血圧、高脂血症、骨粗鬆症、脳卒中、虚血性心疾患、更年期障害、がん(とくに大腸がん)など
○転倒による骨折、寝たきりを予防する
○免疫力を高める
体力アップに・・・
○基礎代謝を高める
○スタミナ(全身の持久能力)がつく
○筋肉が増強される
○姿勢がよくなる
質の高い生活を送るために・・・
○高齢になっても身体を思い通りに動かせるので、なんでも自分の意思で生活・行動できる
○運動をすると気持ちが明るくなり、満足感、充実感がある
○脳の働きが活発になり、集中力が高まる
○積極的になり、仲間や社会との交流が増える
○食事がおいしくなる
○夜、ぐっすり眠れる
 
運動をするとき、注意することはありますか?
運動をするときの注意点
○急に激しい運動をするとかえって身体に負担をかけてしまう。始めのうちは、軽い運動を短時間行なうようにする
○力がついてきたら、運動の強度を上げたり、時間を長くする
○ふだん体身体を動かしていない中高年者は、まず、体力チェックをして自分の体力に合った運動を選ぶ
○高血圧や心臓病などの疾患がある人や、腰やひざに痛みがある人は、医師に相談してから運動を行なう
 
飽きずに続けられる秘訣はありますか?
運動を楽しく続けるには・・・
○自分が楽しめるスポーツを選ぶ
○無理のない目標をたてる。自分へのご褒美を決めておくのもよい
○気の合う仲間と楽しめればなおよい
○音楽に合わせて動くなど、飽きない工夫をする
○自分の姿や健康診断の結果をチェックして、運動の効果を実感する
 
簡単に始められる運動はありますか?
ストレッチ
縮んだ筋肉をゆっくり伸ばす運動です。ストレッチを続ければ、身体が動きやすくなり、また動作がスムーズになっていきます。正しい姿勢の維持や、腰・ひざの痛み、肩こりの解消にも効果的です。
ストレッチの行ない方
○痛くない程度に伸ばす。弾みをつけたり無理な力を加えない
○1つの動きに15〜30秒をかけ、ゆっくりと伸ばす
○少しずつ、毎日続ける
○伸ばしている筋肉を意識しながら行なう
○自然に呼吸をする
有酸素運動
呼吸によって身体に酸素を取り入れながら、持久的に全身を動かす運動です。ウォーキング、ジョギング、自転車、水泳、エアロビクスなどがこれにあたります。呼吸器、循環器、運動器など全身に影響を与え、とくに生活習慣病の予防と治療に効果があります。
有酸素運動の行ない方
○きつい、苦しいと感じる場合はやりすぎ。
 気持ちのよい程度の強さで行なう
○1回につき、20〜40分を目安にする
○週に3日以上行なう
日常生活
家事は、意外とたくさんのエネルギーを消費します。家のなかでこまめに動くことも、立派な運動になるのです。
日常生活で身体を動かす工夫
○こまめに家事を行なう
○庭いじりをする
○テレビのリモコンを使わない、車に乗らない日を決めるなど、
 生活に「不便さ」を取り入れる
   
*運動の前後には、必らず準備運動や整理運動をしよう!
*きつすぎる運動は身体の負担になるうえ、長続きしない。運動したあとに、「楽しかった」「明日もまた動きたい」と感じられるような運動を選ぼう。
 
さっそく今日から始めよう!


−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2006年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
トップページへ戻る