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肩こりとは・・・ |
肩周辺の筋肉が張り、痛みや不快感が生じる・・・。この、俗にいう「肩こり」は、日本語にしかない症状で、英米に一致する概念はありません。
そんな肩こりを引き起こすもっとも多い原因のひとつが、頸肩腕症候群です。首や肩、腕にかけて、コリや痛み、しびれなどの症状が生じる疾患を総称したものです。
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【コリ、痛みの起こる仕組み】
@何らかの原因により、肩の周辺部にある血管が
圧迫されたり、収縮するため、血行が悪くなる
A筋肉内に酸素が行き渡らなくなる
B通常、酸素によって分解される乳酸などの疲労
物質が、筋肉に蓄積する
C疲労物質が神経を刺激して、コリや痛みが引き起こ
される |
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また、自分では「肩こり」だと思っていても、別の病気や原因から症状が引き起こされていることもあります。肩こりに悩んでいる人に、不快感のある部位や症状を詳しく聞いてみると、首周辺に症状が多くでる、頭痛を伴なうなど、訴える症状が微妙に違うことがあります。
単純な肩こりであれば、血行をよくすることで症状は軽減しますが改善がみられない場合は、次のようなことも考えられます。
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そのコリは、本当に肩こりですか? |
症状のひとつとして肩こりがある疾患には、次のようなものがあります。 |
●変形性頚椎症 |
頚椎の老化によって起こる。変形した頚椎や椎間板が、神経を刺激・圧迫することで、首や肩、腕にしびれなどの症状が起こる。 |
●胸郭出口症候群 |
脊髄からでている血管や神経が圧迫されて、腕のしびれや肩こりなどの症状がおこる。 |
●肩関節周囲炎(五十肩) |
肩関節周囲炎の軽度では、肩がこったように感じることがある。 |
●緊張型頭痛 |
ストレスなどが原因になって引き起こされる頭痛で、首や肩のコリを伴なうことが多い。 |
また、肩こりは身体的な原因で起こるとは限りません。精神的な緊張やストレスにより身体が強ばっていると、肩周辺の血行が悪くなり、肩こりが起こるのです。この場合、まず肩こりを引き起こしている原因から解消していくことが必要です。
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肩こり解消には、肩周辺の血行を改善することが必要です。症状のある部位を「ほぐすこと・温めること」が改善のポイントとなります。また、疲労物質である乳酸を、なるべく身体に蓄積させないよう、食生活から改善してみる方法もあります。 |
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肩こり解消研究室 |
自分で行なえる肩こり解消法をご紹介します。
※痛みが強い場合、他の疾患が疑われる場合は、行なわないで下さい。 |
肩こり予防に摂りたい栄養素 |
ビタミンB群 ・・・エネルギー代謝を助けるビタミンB群が体内にあると、燃料である糖を効率よく燃焼
させ、疲労物質・乳酸が作られるのを防いでくれる |
※ビタミンB群を含む食品・・・うなぎ、レバー、はいが、卵など |
ビタミンE ・・・末梢血管を拡げ、血行をよくする効果がある |
※ビタミンEを含む食品・・・アーモンド、植物油、豆類など |
クエン酸 ・・・クエン酸が体内で正しく機能すると、疲労物質・乳酸を分解してくれる |
※クエン酸を含む食品・・・みかんなどの柑橘類、梅干し、酢など |
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蒸しタオルでほぐす |
1、水で濡らしたタオルを軽くしぼる
2、たたんで、ビニル袋に入れる |
3、電子レンジで1分間加熱する
※熱くなっているので、とりだすときに、火傷に注意する
4、蒸しタオルを、乾いたタオルで包む
※蒸しタオルは直接肌に当てない |
5、タオルを肩や首の後ろに当てる |
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くず湯&しょうが |
くずは血液循環をよくしたり、筋肉の緊張をほぐす効果があるのだそうです。また、しょうがにも血液循環をよくする効果があります。
◎くず湯にしょうがのしぼり汁を入れたものは、身体を温め、肩こりを軽減させてくれるでしょう。 |
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