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腸 内 細 菌

 3000種類、100兆個ともいわれる腸内細菌は、消化・吸収から免疫機能の活性化やビタミンの合成など、多岐に渡る働きをしています。
 腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌(腸内のバランスが保たれた状態では無害。悪玉菌が増加すると悪玉菌に加勢する)に分類され、これらは腸内で叢(そう/草むらをイメージしてください)になって、バランスを保ちながら共生しています。
 叢のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢になると、腸内環境が悪化し、有害物質が生成されます。それらは血液を通して体内に回り、肌荒れとなったり、口臭・体臭となって体外に排出されます。体外に排出されず積み重なると、がんや生活習慣病などの重篤な病気を引き起こす可能性もあります。
 悪玉菌の増加要因として、日常の生活習慣(タンパク質や脂質の過剰な摂取、運動不足)や社会環境(ストレスによる腸の働きの低下など)が指摘されています。また、悪玉菌は加齢によっても増加します。
 オリゴ糖や食物繊維を積極的に摂り、善玉菌を意識して増やす必要がありそうです。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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