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「院内処方と院外処方」

 診察した医療機関が患者さんに直接お薬を渡すことを院内処方といいます。一方、診察した医療機関では処方箋を発行し、外部の薬局で薬を受け取ってもらうことを院外処方といいます。近年、この院外処方を取り入れる医療機関が増えてきています。
 院外処方には次のような長所があります。まず、飲み方や副作用など、薬剤についての詳しい説明を、薬剤の専門家である薬剤師が行えます。また、薬剤師が処方箋を確認するため、何か誤りがあった場合、それに気づくことができます。更に、発行日を含む4日以内であれば、複数の医療機関から処方箋がでている場合でも、同一薬局で処理できますから、患者さんの都合のよいときにまとめて薬剤を受け取れます。
 こうした反面、院外処方は院内処方に比べ、患者さんが負担する医療費が高くなるケースがあります。また、体調が悪いのに薬局まで移動してもらわねばならない、などの短所もあります。
 院外処方の長所を理解し、不便を減らす方法を、我々、医師や薬剤師が考えていく必要があるようです。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年3月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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