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「ガンマナイフ治療」

 ガンマナイフ治療とは、脳腫瘍などの脳内疾患に対する放射線治療のことで、ガンマナイフ本体の線源から発生するガンマ線を、患者の頭部に装着したヘルメットを通して集中的に照射し、病巣を凝固・壊死させる治療法です。ナイフという言葉から切除をイメージしますが、開頭手術などと違い、切除は行われません。
 適応する疾患には、良性脳腫瘍や転移性脳腫瘍のほか、脳動静腺奇形などがあり、開頭切除手術が難しい脳深部にある直径3cm以下の病巣に対して効果が期待できます。
 治療は基本的に1回で、2泊3日程度の入院と病巣の変化を観察するための定期的な検査が必要とされています。
 ガンマナイフ治療は、世界的には30年ほど前から行われており、日本でもここ十数年で1万人以上の方がこの治療を受けました。平成8年からは健康保険も適用されています。
 また現在、ガンマナイフ治療よりもさらに患者の精神的・身体的負担を減らすために「サイバーナイフ治療」という新しい治療法も開発されています。
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年4月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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