ちょっと気になる 500 文字

「ハンセン病について@」

 〜ハンセン病とはどのような病気なのか〜
 
 長年、人々から誤った認識をもたれてきた病気にハンセン病があります。いったいハンセン病とは、どのような病気なのでしょう。
 ハンセン病は、マイコバクテリウム・レプラ(らい菌)によって起こる感染症です。症状は、皮膚の発疹や脱毛、皮膚の知覚麻痺などがあげられます。
病状が進行すると、顔や手、足などが変形したり、皮膚の異常が悪化し、外見に影響が及ぶことがあります。
 ただし、マイコバクテリウム・レプラの感染力・病原性は非常に弱く、現在、国内で発症する人は、年間で数人とされています。とくに成人であれば、たとえ感染したとしても発症することは極めてまれです。また乳幼児でも、大量に、しかも頻繁にマイコバクテリウム・レプラを吸い込まない限り、発症しません。ですから、ハンセン病を発症している人と普通に接していて感染・発症することは、まずありません。また、ハンセン病の元患者から感染することはありませんし、遺伝もしません。
 このように、国内においては、感染ルートが非常に少ないのが現状なのです。
(次回もハンセン病についてご紹介します)
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

トップページへ戻る