今月のテーマ「車椅子の選び方」  
 
 車椅子は病気やケガなどのため、杖では歩行が困難になったお年寄りや、お年寄りを介護する方にとって、とても心強い便利な介護用品。制限されていたお年寄りの行動範囲を広げ、外出をも可能にしてくれます。 
 そんなお年寄りの「足」となる車椅子。使用する方にとって「使いやすい」「介護しやすい」ものを選びたいですね。  


車椅子を選ぶポイントと、その理由(一部)          
@ひじ当て
取り外しが可能だと、ベッ ドなどからの乗り降りがスムーズに行なえます。

Aレッグレスト
お年寄りの足が後ろに落ちないためのものですが、立ち上がるときに足が引けず、邪魔になることも。  

Bフットレスト
取り外せると乗り降りの際に楽ですし、足がぶつかり転倒する心配もなくなります。

C車輪(後輪)
車輪が取り外せたり、上下、前後に調節できると、乗り降りがスムーズにできる、シートの高さ調整ができるなどの利点があります。


D背もたれ
お年寄りが身体の姿勢を保てない場合は、背もたれがリクライニング式になっている車椅子のほうがよいこともあります。

Eシートの奥行き
奥行きが深すぎると姿勢が安定しません 背中に固めのクッションなどをあてて調節することもできますが、なるべく身体にあうものを。

Fシートの幅
広すぎると姿勢が不安定になりかねません。また、狭すぎると窮屈です。丁度良いものを選びましょう。

Gお年寄りの状態
お年寄り本人が操作するのか、介護する方が動かすのか、操作はお年寄りが行うが乗り降りなどの介助は必要なのかなど、お年寄りの状態によって使う車椅子がかわってくる場合があります。
 
 上記のように、車椅子を選ぶ際には重視したいポイントが多くあります。使用するお年寄りや介護をする方だけで悩まず、専門家にアドバイスをしてもらいましょう。
 なお、来月(8月号)の今コーナーで「車椅子の使い方」についてご説明します。今回と併せて、参考にしてください。

※車椅子のイラストは、一部簡略化されたものを使用しています
 
 
トップページへ戻る