介護の知恵袋

今月のテーマ   「災害が起こったら」  
 
災害に対する備えをしていらっしゃいますか? 
医薬品のほか、非常持ちだし品を常に新しいものにされているでしょうか?  
そして、災害に対する備えは「物資」だけに限りません。
「家族の絆、地域社会との絆」―災害に対する大切な備えは、人と人の間にもあります。


災害―まずは、身の安全を
         
 地震は突然やってきます。あわてて外に飛びださず、落下物から身を守り、最初の大きな揺れがおさまってから火の始末をして、戸口を開放します。  
 台風などの風水害には、情報収集が大切です。避難の必要があるときは、安全な服装と靴を選び、最小限の荷物をもって避難します。危険な場所には決して近づかないでください。
 災害のときに最も心配なのは、家族の安否です。普段から家族全員で災害時の対応について話し合っておきましょう。連絡を取り合う方法を決め、避難場所を確認しておきます。
 
災害時要援護支援制度
 高齢化社会−ひとり暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯が増えています。とくに介護を受けておられる方は、災害に対して大きな不安を抱いていることでしょう。  
 現在、多くの地方自治体が災害時要援護支援制度の普及に取り組んでいます。災害時には地域の人たちで助け合い、支え合うことが欠かせません。この制度は、そうした地域づくりを目指し、地域社会の力で高齢者を守っていこうというものです。  
 具体的には、援護を必要とする方が、ご自身の情報と援護者(ご近所の方が望ましい)をあらかじめ台帳に登録し、援護者は災害時にその情報を役立て、援護を必要とする方を支援します。  
 例えば、ひとりで避難することが困難な高齢者が被災した場合、誰もこの方の状況を知らなければ、避難や救助に遅れが生じることも考えられますが、この制度を利用しておけば、援護者によって、こうした事態を回避することもできるでしょう。
 
 
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