栄養大百科
 
今月の栄養は… 「ビタミンA」
 
特徴・働き  
 ビタミンは、人間が生命維持に欠かすことのできない有機化合物です。体内で合成することができないため、食物から摂取する必要があります。ビタミンは、水に溶ける水溶性と、水やアルコールには溶けず、油脂に溶ける脂溶性の2種類があります。  

 ビタミンAは後者の脂溶性ビタミンです。脂溶性ビタミンは、身体に蓄積するため、摂りすぎると過剰症になる恐れがあります。ビタミンAは、粘膜を丈夫にし、免疫力を高める働きがあるほか、目の網膜にある色素を形成します。野菜にはカロチンの形で含まれ、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは、体重1kgに対し22IU必要とされるため、20歳以上の所要量の目安は、次の式で求められます。

 
22I∪×1.4×体重(kg)=ビタミンA所要量
 
多く含む食材
鶏レバー/豚レバー/あんこう肝/うなぎ/マーガリン/卵黄/にんじん/小松菜/にら/ほうれんそう…など

過剰症
頭痛、発疹、肝臓の障害、胎児の奇形や流産が起こる可能性もある(妊婦)、など

欠乏症(現在はほとんどない)
夜盲症、感染症にかかりやす い、皮膚の角化症、など
  
 

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