Aさん(以下、A)「こんにちは、お邪魔します」
Bさん(以下、B)「赤ちゃん大きくなったわね」
A「やっと首が座ったのよ」
B「これから、ハイハイをしたり、子どもの成長は早いわよ〜」
A「子どもって、色々なものを口に入れてしまうでしょう?これからどんなことに気をつければいいのかしら」
B「家のなかをできるだけ安全にしておくことが大切よ」
A「例えば、どんなこと?」
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屋内で気をつけたいこと |
●誤飲 |
B「生後5〜6か月になると、赤ちゃんは手に触れたものを何でも口に入れたがるの(表1参照)。
目安としては、床の上や赤ちゃんの手の届く範囲内に、『ラップの芯を通る大きさのもの』を置いておかないことが大切よ。それから、物を認識できる年齢になると、食べ物の容器に入れ替えた洗剤などを間違って口にしてしまう事故が起こることもあるの(表2参照)」 |
A「誤飲は、大人が気をつけて防がなければいけないのね」 |
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(表1)子供の発達 |
誕生 |
3か月 |
6か月 |
9か月 |
1歳 |
1歳半 |
2歳 |
3歳 |
手足をバタバタ動かす |
首がすわる |
手にしたものをなんでも口に入れる |
ハイハイをする |
1人歩きをする |
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高いところから飛び降りる |
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寝返りする |
つかまり立ちをする |
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階段を昇り降りする |
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(表2)誤飲と対処法 |
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すぐに病院へ |
吐かせる |
吐かせてはいけない |
牛乳か水を飲ませる |
牛乳はダメ |
備考
※様子がおかしいようなら、危険度に関わらず、医療機関にかかりましょう |
クレヨン |
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○ |
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少量なら心配ない。様子をみる |
口紅・乳液 |
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○ |
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化粧水 |
○ |
○ |
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○ |
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アルコール中毒の危険。様子がおかしければ受診 |
シャンプー・リンス |
○ |
○ |
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○ |
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10ml以上なら受診 |
台所用塩素系漂白剤 |
◎ |
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○ |
○ |
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台所用洗剤 |
○ |
○ |
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○ |
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水銀体温計 |
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○ |
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心配ない。気化すると危険→床の片付け迅速に |
ボタン電池 |
◎ |
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口にした形跡があれば受診 |
灯油 |
◎ |
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○ |
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ナフタリン |
◎ |
○ |
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○ |
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水に吸いがらが溶けたもの |
◎ |
○ |
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非常に危険。口にした形跡があれば受診 |
たばこ |
○ |
○ |
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2cm未満なら吐かせる。それ以上は受診 |
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●転倒
B「ハイハイや1人歩きで、移動ができるようになると、目を離したすきに転んだり、ぶつかってけがをすることもあるの(下囲み参照)」 |
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転 倒
<居間など>
●何かにつまづいて転ぶ……床の上に不要なものを置かない。また、荷物を不安定に積み上げたり、テーブルクロスをたらしておくと、つかまった拍子に転倒することも
<浴室>
●すべって転ぶ……浴室の床は、石けんなどの泡ですべりやすくなっている。目を離さないように
けが
く居間など〉
●家具の角に頭をぶつける……テーブルなどの角に衝撃を和らげるカバーをつける |
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●転落 |
B「階段からの転落は、起こりやすい事故のひとつ。その他にも下の囲みのようなことに気をつけてね」 |
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転 落
●玄関から転落する……玄関の手前に、柵を設置する
●階段から転落する……階段に昇れないよう、階段の下に柵を設置する。階段の上だとつかまったり、寄りかかったときに、柵ごと転落する恐れがある
●ベビーベッドから転落する…‥赤ちやんがいるときは、必ずベッドの柵を上げておく
●子ども用・大人用ベッドから転落する……窓の下には絶対にベッドを置かない。ベッドの上でとびはねて、窓の外や床の上に転落する恐れがある |
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●やけど |
B「あぶないということが認識できるようになるまでは、台所には入れないようにしましょう。それから、子どもの近くで、熱いやかんや鍋をもち運ばないこと。電気ポットは子どもの手の届かないところに置くこと。お風呂では、先に温度を確認してから子どもを入れてね」
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●溺水 |
A「以前、手がすべって危うくお湯のなかに落としそうになったわ」
B「入浴中は手がぬれていてすべりやすいので、気をつけてね。それから、石けんが手についているときに抱きあげるのも、手がすべって事故につながりやすいのよ。それからもうひとつ。目を離したすきに、お風呂場に行って、浴そうに転落し、数センチの残り湯で溺れてしまうという事故も起きやすいの。入浴が済んだら、残り湯は捨てたはうがいいわ。トイレや洗濯機も水があるので注意してね」
A「大人には想像しにくい場所で事故が起きやすいのね。気をつけるわ」 |
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屋外で気をつけたいこと |
B「車や自転車の通る屋外で気をつけたいのは、やっぱり交通事故。子どもは急にかけだしたり、予測のつかない行動をとるから、手をつないで歩きましょう(下囲み参照)」 |
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屋外で気をつけたいこと
●車や自転車との交通事故……子どもと手をつないで歩く。車にはチャイルドシートを取りつけなくてはならない
●熱中症……子どもは背が低いため、大人よりも、地面からの熱を受けやすい。気温の高い日中の外出はなるべく避ける。また、短時間でも車内の温度は高温になるため、
車のなかに子どもだけで残すことは絶対にしない
●公園・プール……遊具やプールで遊ばせるときには、必ず大人がそばにいること |
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