介護の知恵袋
今月のテーマ
「口腔ケアの介助」  
 

 口のなかを清潔に保つための「口腔ケア」は、とても大切です。
 清潔にすることでむし歯や歯周病を予防できますし、食欲がでて食べ物がおいしく感じられるようになります。  
 一口に口腔ケアといっても、お年寄り一人ひとりによって、その内容は変わってきます。 型にはまったケアではなく、その人の全身状態を把握し、個人個人に合った方法を考えることが大切です。
 
 
1、うがい・口腔内洗浄          
 口のなか全体で、ぶくぶくとうがいをしてもらいます。水をはきだす容器も用意しておきましょう。誤嚥の危険がある場合、うがいはせずに、ガーゼで口のなかを拭くようにしましょう。
 
2、自分の歯をみがく
 義歯を取り外してから、自分の歯を1本ずつ丁寧に磨きます。お年寄りは歯肉が傷つきやすいので、軟らかい歯ブラシを使用しましょう。 隙間がある部分は歯間ブラシを、歯のない部分はスポンジブラシを用いるとよいでしょう。舌苔は、舌クリーナーや歯ブラシ、ガーゼを用います。
 
3、義歯をみがく
 義歯は、専用ブラシで丁寧に磨きます。夕食後のブラッシングが終わったあとは、洗浄液に つけておきます。
 
 
誤嚥に注意!
 やむを得ず寝たままの姿勢で ケアをする場合は、誤嚥に充分注意する必要があります。頭をしっかり起こすか、それができない場合は横を向いて行なうようにしましょう。ケアの途中で口のなかに水やだ液がたまったら、ガーゼなどで拭き取るようにします。
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2008年11月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
トップページへ戻る