介護の知恵袋
今月のテーマ
「お年寄りの『目』について」  
 

 高齢になると、白内障などの視力低下を伴なう目のトラブルがおきやすくなります。悪化すると、日常生活で支障が生じますから、自覚症状があれば、早めに専門医を受診するとよいでしょう。  
 また、介護を必要とされる方の場合、目の感染症などを防 ぐために、清潔を保つことが大切です。
 
 
●白内障          
 白内障とは、眼球のなかにある水晶体という部分が濁ってしまう病気です。  
 発症原因の90%は加齢で、高齢になるほど、白内障になる人は増えています。
 
・ものがぼやけたり、かすんで見える
・二重、三重に見える
・外にでたときにまぶしく感じる  
 こうした症状がある場合は、一度専門医を受診するとよいでしょう。白内障の治療法としては、一般的に手術が行なわれます。手術は、角膜を切って、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズと取りかえるというもので、1時間程度で終了します。安全性は高いものですが、手術を行なうかについては、医師とよく相談して決められるとよいでしょう。
 
●目の感染症を防ごう
 寝たきりなどで身体の介護が必要な方の場合、身体をふく機会があると思います。その際、目を清潔にすることも大切です。目やになどもたまりやすくなりますので、蒸しタオルやお湯でしぼったガーゼで、目の周りをふいてあげましょう。  
 結膜炎など目の病気になることもあるため、一度ふいたら、布地の面を変えてふくようにしてください。
 
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2008年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
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