はつらつ健康ナビ
<食べようシリーズ>
冬至にはカボチャ
 

 冬至とは、一年のうちで最も昼間の時間が短くなる日のこと。冬も本格的になり、日毎に寒さが増していく頃でもあります。
 今年の冬至は12月21日の日曜日です。全国温泉巡りでご紹介しているように、冬至の日には、かぜの予防や無病息災を願って柚子湯に入る習慣がありますが、同じ願いを込めて、カボチャを食べる習慣もあります。  
 カボチャは本来夏野菜ですが、カボチャに含まれる栄養から考えると、かぜ予防などを目的としてカボチャを食べるのは、利にかなっているといえます。

  
 
カボチャの種類
カボチャには下のような3つの系統があります。
・西洋カボチャ…「えびすカボチャ」など、市場に出回っているカボチャの多くが西洋カボチャ。果肉の色が濃く、栄養価も高い。
・日本カボチャ…西洋カボチャに比べて水分が多い。有名な品種は、「くろかわ」、「きくざ」。
・ペポカボチャ…日本ではほとんど栽培されていないが、ゆでると果肉がそうめんのようになる「そうめん瓜」などが、このペポカボチャに属する。
 
カボチャの栄養
カボチャは、日本カボチャより、西洋カボチャのほうが、栄養価が高くなっています。

可食部100gあたり…
・食物繊維 1.2g  ・カリウム 370mg  ・カロチン 850μg  ・ビタミンC 39mg
 
カボチャといえば、黄色い果肉が特徴的ですが、あれは、色素の一種であるカロテンによるもの。カロテンは、体内でビタミンAに変化します。かぜなどのウイルスは、粘膜から侵入しますが、ビタミンA はその身体の粘膜を強くする働きがあります。  
 その他、身体の免疫力を高めるビタミンCや、先月号の栄養大百科でご紹介した、末梢血管の血行をよくする働きのあるビタミンEも含まれています。  
 寒さが本格化するこれからの季節、冬至の日にカボチャを食べてかぜを予防しようというのは、まさに先人の知恵といえるかもしれません。
 
社団法人 全国調理師養成施設協会編「最新食品標準成分表」より一部抜粋
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2008年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
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