知恵のかんづめ
 
「未来の私に書く手紙」
 
 私たちは10年後、何を考え、何をしているのでしょうか…。
 愛知県にある 「博物館明治村」という観光施設には、宇治山田郵便局という実際に営業を行なっている郵便局があり、そこには「はあとふるレター」という、手紙を10年間保管した後、指定した住所に投函するという有料のサービスがあるのだそうです。  
 こうしたサービスは自治体やNPO、民間会社などいくつかの団体でも行なわれていて、今、 人気を集めています。  
 未来の自分や家族、友人に現在の自分から手紙が届くというのは素敵な試みだと思います。未来の自分を含め、手紙を受け取った相手がそのときどんな暮らしをしているか想像し、ペン を走らせる。それは、手紙を書く方にとっても自分を別の角度から見つめ直す、とても有意義 な時間となるでしょう。  
 もっとも、手紙を書く相手が未来の自分ならば、必ずしも「郵便」という形を必要としないかもしれません。手紙を残しておくのが引きだしや押し入れの片隅だとしても、それは、いつか思いがけないときにあなたに届き、未来のあなたを励ましてくれるのではないでしょうか。
  
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2009年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
 

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