はつらつ健康ナビ
冬の乾燥肌対策
 

 乾燥肌の状態を具体的にみると、皮膚の表面に乱れが起きていて、健康な肌では表皮の下くらいまでしか 伸びていないC繊維(痔みを感じる神経)が表皮のな かにまで伸びています。この状態の皮膚は、保湿機能が低下し、刺激に対してとても敏感になっています。  
 そこで、まず肌の保湿を保つためのスキンケアを再確認し、実践するところから乾燥肌対策を始めましょ う。

  
 
乾燥肌のためのスキンケア〜入浴法〜
長湯をしない、お湯の温度は38〜40℃に
熱いお湯に長く浸かっていると、皮膚の表面を覆う細胞がお湯に溶けだし、皮膚はダメージを受けます。また、熱いお湯は痺みを誘発するので、つい引っ掻いたり、強くこすったりして肌を痛めてしまいがちです。  
 入浴剤は、使用方法や成分をよく確認して使ってください。硫黄成分には、肌の乾燥を促進する性質があります。
 
石鹸の使い過ぎに注意
石鹸の成分が肌に残っていると、肌にトラブルを起こすことがあります。しかし、すすぎ過ぎもよくありません。石鹸は適量を使うことが大切です。汚れやすい部分以外は毎日石鹸を使う必要はないのではないかという専門家の意見もあります。
 
洗うとき、拭くときに強くこすらない
 肌を強くこすると、汚れだけでなく皮膚の角質層がはがれてしまうことがあります。身体を洗うときは手の平で優しく丁寧に。お風呂あがりには、バスタオルで柔らかく押さえるように拭くようにしましょう。
 
乾燥肌のためのスキンケア
 肌から水分を逃がさないよう保護するために保湿剤は欠かせません。保湿剤は入浴後すぐ(10分以内に塗るのが効果的です。肌の水分量は、入浴後10分までは入浴前の2倍程度ありますが、20分を過ぎると入浴前の状態に戻り、50分後には入浴前を下回ります。  
 保湿剤を塗る際には、手の平で優しく、できるだけ広く塗るようにしましょう。すり込むように塗るのは皮膚を傷め、逆効果です。  
 使用する保湿剤は、皮膚科で処方された物が安心です。痒みは、肝臓病・糖尿病・慢性の白血病のような病気の自覚症状として現れるケースがあり、そうしたことを確認する意味でも、皮膚科を受診 して肌の状態とその原因をきちんと把握することが大切です。
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2009年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載 
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