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  お正月特集
音楽を楽しもう
 

 あけましておめでとうございます。今年も 新しい年が始まりました。  
 お正月で連想されることのひとつに、笙(しょう)や琴の奏でる雅楽の音色があります。はるか昔から、音楽は様々な楽器によって、祝い事などの喜びが奏でられてきました。  
 でも、そうしたジャンルにこだわらなくても、私たらは、歌ったり、好きな楽器を演奏することで心を慰め、楽しむことができます。
 一年の始まりに、「さて、今年は何をしようか」などと思われている方もいらっしゃるでしょう。  
 そこで、今回はお正月特集として、様々な音楽の楽しみ方を扱います。

 
家族や仲間と音楽を!
 子どもや孫が成長するにつれ、全員が集まる機会というのはなかなか作りにくくなります。そのなかで、お正月は、家族が集まりやすく、また、「新年会」などでは仲の良い人々が集まるよい機会となるでしょう。
 一献傾けて酔いしれるのもよいですが、歌番組が増える年末に、気に入った曲を見つけたら、お正月にみんなで大合唱というのも楽しいのではないでしょうか?歌が苦手な人は、手拍子でもよいのです。楽器が弾ける人がいればなおよいですね。音楽というのは不思議なもので、みんなで歌うと楽しさが倍増する気がしませんか?
介護の場でも音楽は活躍!
 デイサービスなどの介護の場では、介護予防や機能回復を目的として、音楽が積極的に活用されています。お年寄りのできる範囲で、タンバリンやトライアングル、マラカス、太鼓などを用いて合奏をするのです。自分のパートをもち、曲を演奏することは、気持の上でも大きな自信となるでしょう。
 回想療法として、お年寄りが若いころに流行った歌を歌うということも行われています。それがきっかけで、昔の記憶が引きだされることもよく聞かれます。
 また、ある女性は、認知症の義母と夕食後、歌を歌いながらともに食器を洗うことを習慣にしているといいます。義母の口から正しい歌詞が出ることはありませんが、歌を歌うと、普段はかたくなな表情が和らぐそうです。
音ってなに?
 私たちが普段耳で認識している音。音とは一般に空気を波のように伝わる振動のことをいいます。その振動が耳の鼓膜に伝わると、私たちはそれが「どんな音」と感じます。ちなみに音を図にすると、高い音は細かく、低い音は緩やかな波形を描き、また、大きな音は振れ幅が大きく、小さな音は振れ幅が小さくなります。こうした振動数を人が音として聞けるのは、16〜20000ヘルツといわれます。
 
耳の不自由な方も音楽を楽しめる!
 一般に音楽というと、「聴覚でとらえるもの」と思いやすいかもしれません。けれども、「音って何?」で書いたように、音とは波動、つまり振動です。耳の鼓膜でその振動をとらえれば、それは「どんな音」ととらえますが、実は身体全体でも振動=音を受けとめているともいえるのです。
 ですから、聴覚に障害をもつ方でも、音楽を快い振動として楽しむことができます。ただし、振動を体感できる楽器は限られており、「和太鼓」は、打ったときの振動が身体に伝わりやすい、音楽を楽しむのに適した楽器とされています。実際に、聴覚障害者の団体が太鼓の演奏を競う大会も数多く開かれています。聴覚に障害があるということは確かにハンディかもしれませんが、それを受け入れ、その上で音楽を楽しんでいらっしゃる方もたくさんいるのです!
   
誰でも楽しめる!
「相性のよい楽器を探そう」
 楽器を弾いてみたいけれど、難しいものはちょっと、という方も多いでしょう。
 そもそも、楽器は音楽を楽しむもの。お子さんなら、今、保育園や幼稚園で習っている楽器、親御さん世代なら、昔学校で習った縦笛など、何でもよいのです。手にするきっかけになりそうな楽器を見つけて、楽しんでみましょう。
 
懐かしい楽器に触れる…
 フォークソングの流行時に青春を謳歌されていた方々にとって、ギターやハーモニカには格別な思いがあるのでは?
 そんな思い出深い楽器を手に、弾き語りに挑戦されてはいかがでしょうか?
 
憧れの楽器に挑戦!?
難易度は高めですが、一度は奏でてみたい憧れの楽器たち。独学するのもよし、お稽古に通ってみるのも良いでしょう。曲のレパートリーが増えていけば、なお楽しみが増すでしょう。
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2009年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載 
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