介護の知恵袋

今月のテーマ
「看護師からのアドバイス 抱き起こし方のポイント」  
 
 看護師は、患者さんと看護師の双方の負担を減らしながら、安全な看護を行なうために、看護学校で「ボディメカニクス」に基づいた看護技術を習得します。
 この技術は看護の現場だけでをく、介護の現場でも大いに活かされています。   
 
ボディメカニクスの基本
 ボディメカニクスは、自然の法則(重心・摩擦・テコの原理・回転の力)や人間の自然な動きを利用して、効率的な力の活用を目指します。
 介護者は介助の際、自分の両足を広げて(支持基底面積を広くとる)、重心を下げて安定を図ります。
人間の重心は、立った状態でほぼ骨盤の内側あたりにあります。介護者は、重心を常に意識しながら、お年寄りになるベく近づき、重心をひとつにします。
 お年寄りには、状況に応じてできるだけ小さく身体をまとめてもらいましょう(摩擦の低減)。力を加えるときは、腕や腰の力だけではなく全身を使い、テコの原理や回転の力を利用します。
 介護のための空間はできるだけ広く取り、お年寄りに声をかけながら行ないます。自分のすることをきちんと伝えることで、相手の内面の力を引きだすのです。
 
 ボディメカニクス
  
 
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