身体に含まれる亜鉛の量はわずか2gほど。微量元素ではありますが、亜鉛は重要な働きを担っています。
亜鉛は、体内に含まれる多くの「酵素」の成分となっています。これらの酵素は、タンパク質やDNA、インスリンなどを生成する働きがあります。また、舌に存在している味蕾(味覚を感じる細胞)を作るのにも亜鉛が不可欠です。
亜鉛が不足すると、味覚障害や貧血、子どもでは成長障害、男性では性機能の低下などが現われます。とはいえ、バランスのとれた通常の食事をしていれば、不足することはほとんどありません。しかし、コンビニ食やファーストフードばかりを利用している人には、亜鉛不足による味覚障害が起こりやすいといわれています。
<多く含む食品>
・牡蠣(かき) ・タラバガニ ・ズワイガニ ・牛肉 ・レバー ・牛乳・玄米 ・豆類 など
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年2月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載